読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ユーキズム

~社会人バンドマンの自由気ままな奔放記~

「ブログで稼ぐ」と「マルチ商法」の違いについてまとめてみた

ブログ

f:id:karezi:20160815230134p:plain

ここ最近、ブロガー、もしくはプロブロガーという言葉が少しずつ世に浸透してきたように思います。
 
つい先日なんかはプロブロガーの宮森はやとさんが「ぼくの一日を50円で売ります」
で大炎上して、Yahooニュースなんかにも取り上げられましたね。
 
そのほかにも、いわたさんが新卒フリーランスになるってのも話題になりました。
 
で、ブロガーが目立ち始めると「ブロガーはマルチ商法と同じだ!」という意見が多数寄せられます。※一部のブロガーに対してだけですが。

 

それに付随して、有名なブロガーが運営する「ブログサロン」もまさしく「マルチ商法じゃね?」っていう意見も多いです。
 
というか完全にマルチなやつもあったみたいですね…。
 
ぼくはマルチ商法に勧誘されたことがあり、その手法や考え方を身をもって体験しています。
さらにはブロガーをしつつ、八木仁平氏のブログサロンの会員なので、そっちの実態も把握しています。
 
といわけで、本当にマルチ商法とブログで稼ぐということは同じようなものなのか、それとも全然違うのか。それぞれの実態を把握している視点から、似ているとこや違いについてまとめてみました。
 
※正確に言うとマルチ商法=ねずみ講ではありませんが、ここでは「法律的にダメなやつ」を指します。
※マルチ商法は「ダメ!絶対!」と考えていますが、「ブログ最高ふぉぉぉぉぉ!!みんなブログやろうぜ!」というブログ推奨記事ではありません。

そもそもブログで稼ぐって?

稼ぎ方は様々なので一言では表しきれませんが、ブログに貼り付けた広告からの収入や自分が紹介したものを買ってもらったりときの収入が主になります。その他にもブログを通して自身のスキルを売る機会を作ったりなど、ブログを主軸にお金を稼ぐ方法はたくさんあります。
 
ブログサロンなんかもそのうちのひとつですね。すごーく簡単に説明すると、「ブログの運営教えるぜ!」「ブログ好きな仲間同士で刺激しあってレベルアップしようぜ!」という集まりです。ぼくの知る限り、みんな月額制ですね。

マルチ商法って?

一方、マルチ商法はイメージできる方も多いんじゃないでしょうか。いわゆる「ねずみ講」ってやつです。
 
簡単にいうと、口コミで人に商品を買ってもらったり会員になってもらって、その売り上げが自分の財布にチャリンチャリンしていくシステムです。
「この商品すごいんだぜ!他の人に売れば自分も儲かるし、更にその人が別の人に売っても自分が儲かる!普通に働くのイヤだよね?一緒にこの仕事しよーぜ!」みたいな感じで誘って、会員にさせてく的な感じ。
 
自分の知人に対してビジネス活動をするので、当然そういうのが嫌な人は離れていきます。「友達を無くす」ビジネスとして有名ですね。
 

なんで「ブログで稼ぐ」と「マルチ商法」が同じって言われるの?

詳細は後述しますが、同じだって言われるのは以下のポイントが一緒だからだと考えてます。
 
1.謳い文句がめっちゃ似てる
2.今の働き方や社会に不安がある人などの気持ちを後押しする
3.口コミで広がる
4.批判は気にするな、と言われる
 
それぞれの宣伝をすごーーーーーーく極端に書くとこんな感じになります。
 
・ブロガー「普通のサラリーマンつまらないっしょ?ブログって好きなこと書くだけでお金になるんだぜ!しかも働く場所や時間は自由なんだぜ!」

・マルチ商法「普通のサラリーマンつまらないっしょ?これ売って会員増やせば何もしなくてもお金になるんだぜ!サラリーマンよりめっちゃ自由なんだぜ!」
 
こんな感じでしょうか。
 
さて、ここからはそれぞれの違いや似ているところを深堀していきます。
※ブログで稼ぐ=ブログビジネスとします。

ブログビシネスとマルチ商法で似ている部分

1.謳い文句がめっちゃ似てる

先述しましたが、ぼくはこれが一番の原因だと考えてますね。
 
「好きな時間に働いて、好きな時間に休める」
 
「不労所得が手に入る」
 
「特別な知識やスキルはいらない」
 
この辺はだいたい同じかなー。
 
どれもそれ相応の時間をかけて努力を続けることで初めて達成するもの。これがサクっと達成できちゃうイメージを持たれちゃってるのは問題ですね。
 
「好きな時間に働いて、好きな時間に休める」 って言うのは、生活できる程度の収入があって初めて成り立ちます。実際取り組み始めてからかなりの所まで上り詰めないと、特に「好きな時間に休める」ってのは、ほとんどありえないですね。
 
ブロガーならコンテンツを生み出しつつそれを収益化する方法を模索して地道に続けないといけない。マルチ商法も営業する相手を見つけるためにあちこち足を運ばなければいけない。実際は好きな時間だけ働けばいいわけでないのです。
 
「不労所得が手に入る」ってのも、お小遣い程度ならまだしも、ある程度の収益にするにはかなりの労力が必要です。マルチ商法は仕組み的に後発組はほとんどムリです。ブロガーはそれなりに現実的ではありますが、それだけで食ってくのは難しいですね。
 
「特別な知識やスキルはいらない」ってのも、あくまで始める段階でって意味であって、ブロガーで結果を出してる人はかなり勉強してます。戦略練りまくってます。
マルチ商法はそもそも商品を売らずに「働くことに対する考え方」とかに訴えていくので、必要なのはせいぜい話術くらいでしょう。それでも大半の人は不信がって近づかないので、これを潜り抜けるのは困難ですね。

2.今の働き方や社会に不安がある人などの気持ちを後押しする

世の中は常に移り変わっていて、働き方についても例外はありません。
終身雇用や年金有りが当たり前、会社勤めが安泰な時代から様変わりしていて、今の時代は「このままの働き方はやばい…!」と考えてる人が多いことでしょう。
 
そんなあなたの背中を押すように「ブログで稼いでサラリーマン辞めよう!」「マルチ商法で不労所得を得よう!」と様々な言葉が突き刺さってきます。
 
ぼくが以前マルチ商法の勧誘を受けていたときも、まさに働き方について悩みだしたころでした。ぼくは感づいてたので引っかからずに済みましたが、分からない人からすると、ものすごく魅力的な考え方で、つい手をだしてしまう…ってなるんですね。
 
ブロガー、マルチ商法共に、不安や心配事があってネガティブになってる人の心に刺さりやすい働き方ってことですね。

3.口コミで広がる

どちらの働き方もテレビでは出てきません。ネットで調べても、悪評もあるので実際どうなのか分からない!
 
なのに何故どちらもたくさんやってる人がいるのか。そう、口コミです。
 
実際ブログで稼いでる人や楽しんでる人、マルチ商法を心の底からいいものだと思って薦めてくる人。それぞれが本気でやってくるこそ伝わってくるものがあるし、やっぱ口コミって一番信用しやすいんですよね。
 
謳い文句が似ていて、悩んでいるあなたの背中を直接押してくれる存在がいる。こう考えてみると、ブログビジネスとマルチ商法、似てますねー。

4.批判は気にするな、と言われる

ぼくがマルチ商法の勧誘を受けた時にすごーく印象に残ってる言葉があります。
 
「新しいことに取り組むのって、周りから見たらありえないでしょってことをやることになる。10年前はスマホなんてありえなかったしね」
 
「だから周りの人とかに相談すると絶対否定されるから、相談しないほうがいい。例えば自分の親が急にスマホとかアプリ関連の会社立ち上げるとか言ったら止めるでしょ?せっかく踏み切ったのに周りの意見に左右されるのはもったいない」
 
「ネットで調べると色々悪評が目立つけど、あれはトイレの落書きと一緒。見ない方がいい
 
悪評がトイレの落書きと一緒…言い過ぎじゃないすかね(笑)
 
さて、ここまではいきませんが、ブロガー界でも「周りの批判は気にするな」ということがよく言われます。
 
というのも、ブログで稼ぐってのはやっぱ一般に浸透してないし、普通じゃないと思われるから色々と批判は受けがち、炎上しがちなんですよね。ここでブロガー同士が「気にするな!」って言い合ってるのを外から見ると「慰めあってる」「外からの意見を遮断してる」ように見えます。ここはかなり似ているなぁという印象ですね。

ブログビジネスとマルチ商法で異なる部分

1.初期コストが違う

ブログを始めるだけであれば、初期投資は0円です。当然書くためのPCはいるし、実際にはドメイン取得したりデザイン外注したり…色々とお金がかかるとこもありますが、押さえようと思えば0円でも始められるのがブログです。
 
対してマルチ商法は、だいたい20万~30万の初期投資が必要です。自分が稼ぐための手段は他の会員を増やすことですが、やはりビジネスなので商品があります。それを自分が買う必要があるんですが、これが結構な額するんですよね。しかも値段相応の価値があるわけではない。
 
また、続けていく場合もブログは家に篭って書き続けてもできますが、マルチ商法は会員を捕まえなきゃいけないので、ありとあらゆる集まりに出陣する必要があります。合コンや街コンは当然、自分で飲み会企画したり、ナンパや出会い系を使ってやってる人なんかもいます。
 
こう見ると、ブログは始めるのも続けるのも0円が可能だけど、マルチ商法は多額の費用が必要です。お金を稼ぐためにお金を使う必要があり、しかもそうそう稼げるわけではない。そのため金銭的理由でリタイヤする人も少なくないですね。

2.働ける場所が違う

前述の通り、マルチ商法はとにかく外で活動する必要があります。会員を集めたり繋がりを深くするための集会的なのを毎週やってたりするので、偉い人もしょっちゅう外で働いてます。あれ、好きな時間に働けるんじゃなかったっけ?笑
 
ブログは、ネットさえ繋がれば家に引きこもることが可能です。これは、人と話すのが苦手な人や、そもそも外に出る機会が少ない主婦とかでも出来る、ということです。
 
マルチ商法は違法なので、すぐ取り締まられちゃう為、ネットだけでは活動できません。

3.顧客が違う

ここでいう顧客とは、自分にお金を払ってくれる人を指します。
 
マルチ商法は、友人となった個人限定です。自分がプライベートで知り合った人ですね。しかもすでに他の人のターゲットととは繋がれない、なんて制約もあったりします。
 
自分だけが友達として仲良くなって、その人に会員になってもらう。それをタダひたすら繰り返すんですね。友達になった側は純粋に友達になったつもりなのに、商売の相手として見られてたと思えば、そりゃ離れていきます。その繰り返しです。
 
ブロガーにとっての顧客は広告主であったり、企業であったり、全くの他人だけど個人であったり、知り合いであったり、多岐にわたります。もちろん友人からお金をもらうってパターンもありますが、これは友人が応援してくれた結果、お金も頂いた、という感じが多いと思ってます。
 
ブログサロンがマルチ商法と同じ括りにされる意見を何度か見ましたが、あれは顧客が個人だったからですね。どちらも個人からお金を頂く。そのために口コミで色々誘うわけなので、確かにそこだけ見れば同じかもしれません。

4.売るものが違う

ブロガーの売り物(メインコンテンツ)はブログに乗せている情報ですが、その内容は様々。ファッションだったり、ご飯だったり、美容だったり、面白い文章だったり。そしてその情報に価値を感じで顧客はお金を支払うわけです。そこから更にオフラインへ派生して収益を生み出してる人も多いですね。
 
一方マルチ商法の売るものは、会員権の一択です。売る側としては、自分を経由して会員になってもらうしか収入にする方法がありません。なのでそれが上手くいかない場合は全く収入がない状況が続きます。当然組織の上の人に相談しても、同じことしかやってないので他の対策がないんですね。

5.身につくスキルが違う

ブログを書く上で一番必要なスキルはやはり「書くスキル」ですが、その他にもデザインだったり、キャラ作りだったり、マネタイズだったり、戦略の練り方だったり、オフラインに波及するのであればコミュニケーション能力も必要ですね。身に付けるべきスキルはたくさんあります。そして本気でやっていれば自然と勉強もするし、スキルも身についてくるはずです。
 
マルチ商法だと、話術やコミュニケーション能力。飲み会の企画力あたりでしょうか。これらももちろん需要ですが、身につくスキルはブログより圧倒的に少ないと感じています。そりゃそうですよね、売るものが多岐にわたるブロガーとひとつしかないマルチ商法。当然の結果です。

6.人を不幸にするか幸せにするか

マルチ商法は人を不幸にするビジネスとして有名です。会員ほしさに自分の知人や家族に片っ端から営業し、孤立無援になれば他人との出会いを探す。その間も活動費はかさみ、でも収入は増えず破綻。支えてくれる人も、お金もなくなり絶望に立たされる。それでも同じ組織の人は頑張れ!って言う。そしてつぶれてしまう。そういう人を何人か見てきました。
 
ブログはそもそもそんな破綻するようなビジネスモデルしてないので、不幸にするってことがほとんどないです。もちろん、一部のブロガーのあおりを受けて、仕事辞めてブログだけに絞った結果、上手く行かない人もいると思います。
 
でもそれって、それしか選択肢が無いわけではなく、その人が選んだ行動なわけなので、誰しもが陥ることではありません。割合で行けば、人を幸せにすることをやってることのほうが多いんじゃないでしょうか。

まとめ

マルチはダメ、絶対!を掲げてる身としては、ブログを同じ扱いにされるのに違和感を覚えたのでこの記事を書くにいたりました。
 
もちろん、実際にブログを盾にマルチやってるとこもあったみたいなので、どこも絶対に安全ってわけではないけど、同じではないんだなーってことを感じ取ってもらえれば幸いです。
 
今日はここまでっ。